スケルトンと居抜きの違い|どちらを選ぶべきか

基礎知識公開:2026年4月21日
居酒屋・カフェ・飲食店を開業する際に必ず直面する「スケルトン物件か居抜き物件か」という選択。この記事では両者の違い・メリット・デメリット・費用差を徹底比較し、あなたの状況に合った選択のポイントを解説します。

スケルトンと居抜きとは?

スケルトン物件

スケルトン物件とは、内装・設備が何もない状態の物件のことです。コンクリートの躯体(骨格)だけが残った状態で引き渡されます。「居抜きゼロ」「スケルトン渡し」とも呼ばれます。

居抜き物件

居抜き物件とは、前のテナントが使用していた内装・設備・什器がそのまま残った状態の物件のことです。厨房設備・カウンター・空調設備などをそのまま活用できます。

メリット・デメリット比較

🏗️ スケルトン物件

メリット

  • 自由にデザインできる
  • ブランドイメージを1から作れる
  • 設備を最新のものにできる
  • 前テナントの痕跡がない

デメリット

  • 工事費用が高い(居抜きの2〜3倍)
  • 工期が長い(2〜3ヶ月)
  • 開業までの家賃負担が大きい
  • 設計・デザインの手間がかかる
🏪 居抜き物件

メリット

  • 工事費用を大幅に抑えられる
  • 工期が短い(2〜4週間)
  • 開業までの期間が短縮できる
  • 厨房設備をそのまま使える

デメリット

  • デザインの自由度が低い
  • 前テナントのイメージが残る
  • 造作譲渡料が発生する場合がある
  • 設備の老朽化リスクがある

費用の違い

東京都内・15坪の飲食店を想定した場合の費用比較です。

項目 スケルトン 居抜き(同業態) 差額
内装工事費 600〜900万円 150〜350万円 約400〜600万円
厨房設備費 100〜300万円 0〜50万円 約100〜250万円
造作譲渡料 0円 50〜200万円
工期 2〜3ヶ月 2〜4週間 約1〜2ヶ月短縮
工期中の家賃 30〜60万円 10〜20万円 約20〜40万円
合計(目安) 730〜1,260万円 210〜620万円 約500〜700万円
💡 居抜きで500万円以上節約できる場合も

特に前テナントが同業態(居酒屋→居酒屋、カフェ→カフェ)の場合、厨房レイアウトや設備をそのまま活用できるため、工事費用を大幅に削減できます。

どちらを選ぶべきか

スケルトンを選ぶべき人

・強いブランドイメージを作りたい
・競合と差別化した独自の空間を作りたい
・資金が十分にある
・長期経営(10年以上)を前提にしている

居抜きを選ぶべき人

・初期費用をできるだけ抑えたい
・早く開業したい
・まず事業を始めてみたい
・前テナントの設備・レイアウトが自分の業態に合っている

🎯 結論:初めての出店なら居抜きが無難

初期投資を抑えてキャッシュを手元に残す方が、開業後の運転資金として重要です。スケルトンへのこだわりは2店舗目以降に持ち越すという選択肢もあります。

居抜き物件の確認ポイント

居抜き物件を検討する際は、以下の点を必ず確認してください。

確認項目 確認方法 重要度
厨房設備の状態・年式 実物確認・メーカー問い合わせ ★★★
排水・給排水設備の状態 専門業者による確認 ★★★
換気・ダクトの状態 清掃状況・風量確認 ★★★
電気容量(アンペア数) 電気設備図面確認 ★★★
造作譲渡料の内訳 前テナントと交渉 ★★☆
前テナントの閉店理由 不動産業者・周辺調査 ★★☆

スケルトン・居抜きどちらでも対応します

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よくある質問

はい、交渉可能です。設備の老朽化・前テナントの撤退急ぎ度によっては大幅に値引きしてもらえるケースもあります。不動産業者を通じて交渉するのが一般的です。

はい、前テナントの許可は引き継げません。新たに飲食店営業許可を取得する必要があります。ただし居抜きで設備が基準を満たしていれば、申請はスムーズに進みます。

はい、スケルトン物件に設備を入れて「居抜き状態」にして次のテナントに売却することを「造作売却」と言います。退去時に設備を残すことで退去費用を抑えられる場合があります。

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内装ナビ 編集部

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